変換ツールがPDF/A-1b、2b、3bのどれにするかを尋ね、何の説明もせずに待っています。提出先のポータルや保存方針がすでに版を指定しているなら、選択はもう済んでいるので、次の節まで読めば十分です。誰も何も言っていない場合、よくある反応は、厳しいほど安全だろうと考えて最も厳格な選択肢を選ぶことです。その勘は外れており、なぜ外れているのかを知っておく価値があります。
混同されがちな二つのこと
「PDF/A-2b」は、独立した二つの答えを貼り合わせたものです。この規格をめぐる混乱のほとんどは、それを一つのものとして読むことから生じます。
- 数字(1・2・3・4)は、そのファイルが従うISO 19005のパートです。規格のどの版か、したがってどのPDF機能がそもそも許されるかを決めます。
- 文字(b・u・a)は適合レベルです。見た目を超えて、文書の意味をどこまで保たなければならないかを決めます。
ですから「PDF/A-1bか、PDF/A-2bか」という形の問いは、数字だけを尋ねています。bはどちらでも同一で、別の版の規則に沿って作られたファイルについて交わされる、同じ約束です。そこがはっきりすれば、比較は小さく扱いやすいものになります。
「b」が実際に約束していること
レベルbの b は basic の b であり、その保証は明確です。そのファイルは、規格に適合したどのリーダーでも、期限なく、自らの見た目を確実に再現します。フォントは中を一緒に旅し、色は絶対的に定義され、外の世界に依存するものはありません。
その約束に含まれていないものに注目してください。テキストの抽出については何も。検索についても何も。構造にも、読み上げ順序にも、スクリーンリーダーがページを理解できるかどうかにも触れていません。レベルbのファイルとは、正しく見えることが保証された物であり——それこそが多くの保存要件の狙いであり、スキャンしたページが検証を通りながら検索できない画像のままである理由でもあります。
1b・2b・3bで何が違うのか
三つとも、フォントを埋め込み、色を定義し、暗号化もスクリプトもない自己完結したファイルを作ります。そこは共通です。変わるのは、どのPDF機能が生き残ることを許されるかです。
| PDF/A-1b | PDF/A-2b | PDF/A-3b | |
|---|---|---|---|
| 発行年 | 2005 | 2011 | 2012 |
| 基礎とする仕様 | PDF 1.4 | PDF 1.7 | PDF 1.7 |
| 透明効果 | 不可——分割・統合される | 可 | 可 |
| レイヤー(オプショナルコンテンツ) | 不可 | 可 | 可 |
| JPEG 2000画像 | 不可 | 可 | 可 |
| 圧縮オブジェクト/相互参照ストリーム | PDF 1.4には存在しない | 可 | 可 |
| 埋め込み添付ファイル | なし | 他のPDF/Aファイルのみ | あらゆる種類のファイル |
| 一般的なサイズ | 最も大きくなりがち | 1bより小さい | 2bに添付分を加えたもの |
この表の二行がほとんどの仕事をしています。透明効果は1bと2bの実務上の違いです。文書内のぼかした影、光彩、描画モードは、PDF/A-1を満たすために統合しなければならず、その領域はラスタライズされて見え方が変わることがあります。添付ファイルは2bと3bの唯一の違いで、それ以外のあらゆる点でPDF/A-3はPDF/A-2そのものです。
サイズの行は、最も厳格な版が最も軽いはずだと考える人を驚かせます。PDF/A-1はPDF 1.4に縛られており、これは後のPDFがファイル内部の構造を小さくするために使う圧縮オブジェクトストリームや相互参照ストリームより前の仕様です。そこへ統合された透明効果が加わるので、1bのファイルは三つの中で最も大きくなることが少なくありません。サイズが問題なら、変換の前に圧縮してください。後からは絶対にやめましょう。
厳格さは安全さではない理由
PDF/A-1は、許すものが最も少ないという理由で、決まって最も安全な選択と説明されます。「許すものが最も少ない」が実務上どういう意味かは、正確に述べておく価値があります。適合は、許されない機能を破壊することで達成されるのです。PDF/A-1のもとで透明効果はより丁寧に保たれるのではなく、取り除かれます。
PDF/A-1は2005年に、2001年の仕様であるPDF 1.4に対して書かれました。その制約が語っているのは、四半世紀前のPDFに何ができたかであって、何が脆いかではありません。透明効果もレイヤーも、PDFの他の部分より寿命が短いわけではなく、パート1が起草された時点でまだ標準化されていなかっただけです。パート2はそれらを見直して許可し、いまも完全な保存用規格であり続けています。
コンプライアンス以外で、PDF/A-1bを支持する正直な理由が一つあります。最も古く、最も広く実装されたパートなので、大昔の社内システムに受け入れられる見込みがわずかに高いのです。2008年に作られた何かへ提出する相手で、誰にも尋ねられないなら、それは選ぶ理由になります。「厳しそうだったから」は理由になりません。
PDF/A-3と添付ファイルの問題
PDF/A-3はただ一つの目的のために存在します。保存用PDFが任意のファイルを内部に持ち運べるようにすることです。PDF/A-2がすでに認めている「別のPDF/Aファイル」ではなく、あらゆるファイルです。表計算ファイル、XML文書、CAD図面。
想定されたのはハイブリッド型の電子請求書です。Factur-XやZUGFeRDといった形式はPDF/A-3のファイルで、目を通す人のために人が読める請求書のページを持ち、同じファイルの中に、処理する会計システムのために構造化された請求データのXMLを収めています。一つの文書で二種類の読み手に応え、しかも二つの版が食い違う心配がありません。構造化された電子請求の義務が欧州で広がるにつれ、これが3bへ変換する最も一般的な理由になりました。
それと表裏の弱点が、一部のアーカイブがPDF/A-3をそもそも受け付けない理由です。容器の側は、中身について何も保証しません。二十年後にどのソフトウェアも開けない独自形式や、誰も数式を評価できない表計算ファイルを、保存用として完璧に検証を通るファイルの中に埋め込むことができてしまいます。PDFは長持ちしますが、その中身はそうとは限りません。
一分もかけずに選ぶ方法
- 版を指定されましたか。文字も含めて、まさにその版を使ってください。有効なPDF/A-2bのファイルでも、PDF/A-1bを求めたシステムでは拒否されますし、この記事のどの内容も明示された要求には優先しません。
- 機械可読のファイルを埋め込む必要がありますか。請求データのXMLや、文書と一緒に運ばれなければならないデータファイルなど。そのときはPDF/A-3b、そのときだけです。
- 提出先は古いシステムですか、あるいはPDF/A-1を前提に書かれた規定ですか。ならPDF/A-1bで、透明効果が統合されることは受け入れてください。
- それ以外は?PDF/A-2bです。現代の既定値であり、あなたの文書を最も多く保ち、PDF/Aが受け入れられる場所ならほぼどこでも受け入れられます。
あとで気が変わる場合について、一つ注意があります。完成したPDF/Aファイルを別の版へ変換することはできますが、その変換は対称ではありません。2bから1bへ下げると透明効果は統合され、1bから2bへ戻してもそれは復元されません。情報は最初の変換で捨てられているからです。保存用コピーだけでなく元の文書を残し、要件が変わったら 元の文書から作り直してください。
提示されなかったレベル
PDF/A-1a、PDF/A-2u、PDF/A-2aという表記を見かけて、変換ソフトがそれらをほとんど提示しないのはなぜかと思ったことがあるかもしれません。答えは、機能の欠落ではなく、本物の限界です。
- レベルuは、テキスト抽出が確実になるよう、ファイル内のすべての文字がUnicodeの値に対応することを求めます。元の文書に、フォントのエンコーディングが健全な本物のテキストがあれば達成できますが、なければ保証は不可能です。
- レベルaは、タグ付けされた文書構造を求めます。どのテキストが見出しか、どのセルがどの表に属するか、ページをどの順で読むか、どの言語か。これは文書の意味についての意味論的な情報です。
変換ソフトが受け取るのは、位置を与えられたグリフの並んだページです。あるテキストが大きく、ページの上のほうにあることは見えます。しかしそれが見出しであることや、二段組みは下へ読んでから横へ移ることを知ることはできません。推測はできます——そして読み上げ順序についての自信に満ちた誤りは、スクリーンリーダーを使う人にとって、構造がまったくないことよりも悪い結果になります。明らかな欠落の代わりに、もっともらしい意味不明を生むからです。
したがってレベルaは、構造がまだ存在している場所、つまり作成ツールから来なければなりません。Word、InDesign、LaTeXからタグ付きPDFを書き出すか、本格的なPDF編集ソフトで手作業でタグを付けます。アクセシビリティの要件が、これまで平坦にしか書き出されてこなかった文書群に降りてきたなら、それは変換の設定ではなく文書制作の問題であり、変換後に気づくより今わかるほうがましです。フォームや注釈がきれいな保存用コピーの妨げになっているなら、先にそれらを統合しておくだけでも変数が一つ減ります。
では、PDF/A-4は?
ISO 19005-4は2020年に登場し、PDF 2.0の上に作り直されました。呼び名も整理され、a/b/uのレベルは廃止されて、基本の適合に加え、添付ファイルを持つPDF/A-4f、3Dコンテンツを含む工学文書向けのPDF/A-4eという構成になりました。
堅実な規格ですが、普及は薄いままです。提出ポータル、納入方針、保存年限の規程は圧倒的にいまもPDF/A-1かPDF/A-2を名指ししており、2019年に書かれた要件がひとりでに更新されることはありません。当社の変換ツールがbレベルの三つの版を対象にしているのは、そのためです。もしPDF/A-4を勧められたら、ファイルを受け取る側がそれを受け付けると明言しているか確認してください。誰か他人が開けることに存在意義のある形式で、先取りは利点になりません。
必要な版に変換する
変換は約30秒で終わり、インストールも登録も不要です。アップロードされたファイルは2時間後にサーバーから完全に削除されます。
先に他のすべてを済ませる
変換は最後の工程にしてください。その後にファイルを書き換えるものは何であれ適合性を壊すからです。結合、墨消し、OCR、ページ番号、圧縮は着手前に終えておきます。文書にパスワードが設定されている場合は、先に解除してください——PDF/Aは暗号化を認めていません。
版を意識して選ぶ
PDF/A変換ツールを開いてファイルをアップロードし、上の判断リストに沿って選びます。特に指定がなければ2b、規定や古いシステムが求めるなら1b、添付を文書の中に同梱しなければならないときにかぎり3bです。
頼りにする前に出力を確かめる
変換後のファイルを開いて元の文書と見比べ、影、グラデーション、彩度の高い色に注意してください。1b変換はそこに現れます。提出時に検証を行うシステムへ送るファイルなら、拒否の通知で知るのではなく、あらかじめ適合性を確認しておきましょう。
PDF/Aという考え方自体が初めてなら——規格は何のためにあり、変換は文書の何を変え、そもそもいつ行う価値があるのか——PDF/Aとは何か、いつ必要になるのかから読んでください。この記事が前提としている内容をそこで扱っています。
よくある質問
文字はどちらも同じレベルbで、ファイルの見た目が再現できることが保証されるという意味です。数字は、そのファイルが従うISO 19005の版です。PDF/A-1はPDF 1.4を土台とし、透明効果、レイヤー、JPEG 2000画像を禁じます。PDF/A-2はPDF 1.7を土台とし、その三つを認めます。実務で目にする違いは、PDF/A-1bへの変換が透明効果を統合し、ぼかした影や光彩の見え方を目に見えて変えることがある、という点です。
いいえ。厳格とは、許されるPDF機能が少ないという意味であり、適合は許されない機能を取り除くことで達成されます。透明効果はより丁寧に保たれるのではなく、破壊されます。PDF/A-1の制約が語るのは2001年のPDFに何ができたかであって、何が脆いかではありません。規定や古いシステムがPDF/A-1bを名指しで求めていないかぎり、PDF/A-2bは同じ保存上の保証を与えつつ、元の文書をより多くそのまま残します。
文書の中にファイルを埋め込まなければならないときだけです。それ以外のあらゆる点でPDF/A-3はPDF/A-2と同一で、唯一の追加はあらゆる種類のファイルを添付できることです。現実の主な用途はハイブリッド型の電子請求書で、Factur-XやZUGFeRDのような形式が、読める請求書のページと埋め込まれた請求XMLを組み合わせています。一部のアーカイブがPDF/A-3の納入を断るのは、まさに添付が将来読める保証がないからです。念のためという理由で選ばないでください。
レベルaはタグ付けされた文書構造——見出し、表のセルの関係、読み上げ順序、言語——を求めます。これは内容が何を意味するかについての情報です。変換ソフトに見えているのは位置を与えられたグリフであって意味ではありません。どのテキストが見出しかを推測することはできますが、読み上げ順序についての自信に満ちた誤りは、スクリーンリーダー利用者にとってタグがまったくないことよりも悪い結果になります。レベルaは作成ツールから来る必要があり、Word、InDesign、LaTeXからタグ付きPDFを書き出すか、本格的なPDF編集ソフトで手作業でタグ付けします。
できますが、内容の面では片道の旅です。PDF/A-1bへ下げるとファイル内の透明効果はすべて統合され、その結果をPDF/A-2bへ戻しても復元されません。その情報は最初の変換で捨てられているからです。要件が変わりうるなら、保存用コピーを繰り返し変換するのではなく、元の文書を残してそこから作り直してください。
変わります。しかも多くの人が予想する方向とは限りません。PDF/A-1bは三つの中で最も大きくなることが多いのです。PDF 1.4に縛られていて、後のPDFがファイル構造を小さくするために使う圧縮オブジェクトストリームや相互参照ストリームを使えないうえ、透明効果の統合がそれまでベクターだった領域をラスタライズするからです。PDF/A-3bはPDF/A-2bに埋め込んだものの大きさを足したものになります。サイズに制約があるなら、変換の後ではなく前に圧縮してください。
受け取る相手が受け付けると明言している場合にかぎります。2020年に発行されPDF 2.0の上に構築されたPDF/A-4は、a/b/uのレベルを廃止し、基本の適合に加えて添付向けのPDF/A-4f、工学的内容向けのPDF/A-4eを設けました。堅実な規格ですが、提出ポータル、納入方針、保存規則は圧倒的にいまもPDF/A-1かPDF/A-2を指定しており、他人がファイルを開けることに存在意義のある形式で、先取りしても得るものはありません。